ヨガの教えと瞑想 岡本直人 著
ヨガ哲学や仏教で学んだことは、「心を制御する」こと。
「心」とは、人の欲望であったり、思考や感情をさすのですが、
日常生活で、欲望や思考がなければ生きていくことができません。
食欲も物欲も性欲もなくてはならない欲望ですし、
思考もまわりの事態を判断し、解決し、行動することも
生きていく上でとても大事なこと。
それをなぜ制御しろというのかというと、この思考や
欲望は、必要なものではあるけれど、悪い面もあるから。
例えば、会社での出来事を何度も思い出してみては、
落ち込んでみたり、誰かに言われたひとことが
忘れられなかったりします。
また、人と何かを比較して落ち込んだりと、私たちの心は常に
動き続け、苦しみを生み出しています。
これらの苦しみは、出来事によって起こると、私たちは思っていますが、実は、私たちの思考が作り出しているものなんです。
「ヨガの教えと瞑想」 岡本直人 著
(Kindle の位置No.501-504)
意識のチャンネルを変えてしまえば、心には何も問題は起きません。
イメージが思考に捕まってしまうと、そこから悩み事が始まってしまいます。このプロセスをよく理解し、出来るだけ早く対処するようにしましょう。
怒りや不安は必然的に起きているわけではありません。あなたが考えたときに起きているのです。あなたが考えなければ、怒りや不安に悩まされるということは無くなります。
はい!
これです。
怒りや不安は、「私」が考えた時に
起きているのです。
そうは言っても、意識のチャンネルを変えるなんて、
どうすればいいの?この本では、瞑想をおすすめしていますが、
いきなり瞑想をするのは、敷居が高い人も多いと思います。
そこで、ここからは私の提案になりますが、普段「わたし」だと
思っているこの思考にもう一人の私を登場させてみてください。
仕事でミスをした。
なんで私はこんなに仕事ができないんだろう。
上司や同僚から、注意をされた。
どうせ私は鈍臭いから仕方ない。
はい!こんなふうに考え出したら、ストップ!!
ここでもう一人の私を登場させましょう。
「誰だってミスはするよ。大丈夫。」
「次は、ミスをしないために何か戦略を練ろうよ!」
「次はミスをしないと決めたら、このことは考えない!」
こんなふうに頭の中で、会話してあげてください。
そして、自分で思考を止めることができれば、心が穏やかになり、
冷静な判断ができるようになると思います。
実際に私も使えるようになってからというもの、本当に気持ちが楽になりました。
ぜひ、試してみて欲しいなと思う今日この頃なのでした。