「アンチ整理術」 森 博嗣 著
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先日、図書館で本を探していたら、
急にトイレに行きたくなり、
慌てて目の前にあった本を選んだ結果、
この本と出会うことができました。
著者は、森博嗣さん。
どこかで聞いたような気がするけど、
ごめんなさい。どんな人か知りません。
ということで、調べてみました。
工学博士で、小説、随筆も書いてる〜
天才作家と言っている人が多かった。
代表作品は「すべてがFになる」
早速、Amazonでポチってしまった。
タイトルにアンチとついて
いますが、私は、「整理・整頓」は、
どんな分野でも効果があると思って
います。
例えば、料理。
キッチンがぐちゃぐちゃでも
料理は作れると思いますが、
調理器具を準備していなかったり、
調味料を探している間に具材を
焦がしてしまうなど、ミスが
起こりやすい。
でも、この本を読んで、創造力を
必要とする分野では、整理・整頓
することで素晴らしいものが
生まれる保証はないということ、
そして、「整理・整頓」を一番必要と
しているのは、わたし達の思考(心)だと
いうことがわかりました。
著者の言葉を借りると
*自分自身を整理・整頓する
- 自身の現状や未来を考え尽くすこと。
- 本質は何か?考え抜くこと。
- 自分が生きるうえで、一番大事なことは何か?
- 目指しているものの本質は何か?
具体的にこうやって片付ければ、
運気があがるとか、仕事効率が
あがるとか、そういうものではない
のだそう。
私にとって一番大事なことは
なんだろう。
やっぱり、生きる時間と、家族。
そして、自分の成長。
自分を改善したい。
ところで、本質とはなんだろう。
著者によれば、
お金を払ってでも知りたい。
何かしなきゃという焦り、
自分を改善したいという気持ちに
何をすべきかという疑問が
本質とのこと。
私も知らないことを学びたい
という気持ちで溢れている。これは
自分を改善したいという思いが
強いということ。
どうしたら改善できるのか?
p193
『発想する→考える→確かめる
→やり直す→ほとんどが無駄になる』
p199
とにかくとことん考えること、
悩むこと。そうすることで、頭の
中が整理されてきます。
考えに考え抜くという行動を、
普通の人はほとんどしないのでは
ないでしょうか。
考えると滅入ってくる、なんて
いいますね。
滅入れば良い。とにかく、考える。
もし、どうしてもこれ以上は考えられ
ない、となったら、何か行動してみる。
部屋を片付けるのも良いし、十六万円を
払って講座に行くのも良いと思います。
なるほど。行動して、ほとんどが
無駄になったとしても、受ける前と
後では、自分の視点が変わって
いるかもしれないということですね。
本も同じで、自分にとって、
かなり高価な1冊でも
買いたい!読みたい!と
思った気持ちが本質。
行動する前と行動した後では、
きっと何かしらの
変化が起こっているはず。
大切なのは、
考え抜き、行動すること。
_φ(・_・メモメモ
* 問題の原因は自分の理想にある。
どうして自分は思い通りに
生きられないのか
と悩む若者が多い。
結論は、理想が高すぎるから。
理想と現実のギャップが問題。
我々世代なら、テレビに登場する
アイドルを見て、自分もあんな風に
可愛くなりたいと思い、似たような
洋服を買い、化粧をしてみる。
最後にアイドルと同じ髪型に
してもらい完璧!✨✨✨✨
明日友達に会ったら、
みんな羨ましがるに決まってる。
ウシシシシ。 ( ̄▽ ̄)
が!
美容室の鏡に映る自分の
姿は、アイドルとはかけ離れて
いた。
そして、美容師さんに「私の希望した
髪型と全く違う!と詰め寄るも
後の祭り。
理想と現実が一致すれば、何の
問題もないのだけど、そう簡単では
ない。
私も他人のブログやSNSを見ては、
ため息をつき、ブログを更新するのが
恥ずかしくなる。
著者の提示する解決方法は二つ。
理想を修正する。
高望みしていないか反省し、
現実味のある理想に変更する。
優秀な人たちが読んでいる本を
私も読んでみたい!と思って、
本を買っても所詮、土台が違うから
理解できないのよね。
この本を読んで、
現実の自分ともっと向き
合わないといけないな〜と
思いました。
p247あとがき
たぶん母も、整理・整頓が不得意だったのだろう。
人間、自分が苦手なことを克服することに大きな喜びを
感じるものだ。
やっぱりそうなのか。
私は人に何かを伝えることが
何より苦手。
私も克服することに喜びを
感じたくて、ブログを続けて
いるんだと、今更ながら気づく。
そして、一番大事なことは、
どうやってと方法論を
考えることではなく、
どこへ向かっていきたいかである。
文章を書いていてもそうだけど、
主張が定まらない。つまり人生の目的も、
主張もうやむやのまま、この年まで
生きてきてしまった。
残りの人生、私はどこへ向かって
歩き出そうか。
これまで何も考えずに生きて来て
しまったので、目的を定めることは
とても難しい。
でも、第2の人生と呼ばれるこれからの
時間は、大学生になったつもりで、
視野を広げるために読書の旅に
出ようと思った。