「いのちのエール」 田口ランディ 著

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先日、逆さに吊るされた男を

読み終わって、私は、田口

ランディさんの本が好きだと

いうことがわかった。

 

そして、図書館に行き

田口ランディさんのコーナーを

物色し、借りてきた本が

今日紹介する本

 

「いのちのエール」

田口ランディ 著

 

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田口ランディさんを通して

佐藤初女さんの生き方を

表現してくれた本。        

 

 

初女さんは、野菜をカット

するときもまるで生き物の

ように丁寧に扱う。

 

私の母も東北生まれ。

農家で育っているせいか、

食べ物を粗末に扱うと

ひどく怒られたものだ。

 

そして祖母、曽祖母から

受け継いできたその料理は、

素朴だけど

本当に美味しい。

 

特に私の母のおにぎりは、

格別だった。

学生の頃、遠足に行き、

友人たちがおにぎりを

交換しようと言うので、

他人の家のおにぎりを

初めて食べることに。

すると、母の味とは

違い、まったく

美味しくなかったことを

この本を読んでいて、

思い出した。

 

今では認知症となってしまった

母のおにぎりは、もう味わうこと

ができないと思うと、ものすごく

悲しい。

 

 

ランディさんは、自分のことを

ガサツだというけど、この辺りは

私も同じで、真逆の初女さんに

憧れるのもすごくわかる。

 

でも私の場合、合理的に

生きている人も大好き。

 

平野レミさんとか・・・笑笑

対照的すぎるね。

 

それと、この本に登場した

みよのさんのようなタイプにも

すごく惹かれる。

 

ある人物に心酔しきっている

コミュニティーの中でも、

自分が疑問に思ったことを平然と

口にできる人。

 

逆さに吊るされた男を

読んだ時にも感じたのだけど、

ランディさんが関わる

人を通じて、自分自身と

向き合い、正直に自分を

曝け出す部分に、私は惹かれた

んだと思った。