OMG OH MY GOT〜神への訴状〜

はい、今日紹介するのは

ボリウッド映画です。

 

Netflixで、ボリウッドと検索すると、

必ず出てきた映画で、前から

ずっと気になっていました。

 

前回紹介した本を読み終えて、

少し時間があったので、

この映画を観ることにしました。

それがこちら

 

『OMG OH MY GOT〜神への訴状〜』

 

 

 

なんと!まぁ

 

内容が前回の本とめちゃくちゃ

 

かぶる。

 

これは、何かのお導き?

 

 

あらすじは、インドのとある町で

無神論者のくせに神像を売って、

生計を立てている主人公のカーンジー。

 

ある日カーンジーの小さな息子が、

お祭りに参加して、組体操などで

お馴染みの“人間の塔“のてっぺんに

立とうとしていた。

 

それを見た彼は、祭りの盛り上がりが

絶頂に達しているのにも関わらず、

危ないことを理由に祭りを中断させて

しまう。

 

怒った僧侶たちは、カーンジーに

天罰が降るだろうと脅した。

 

すると、その後すぐに微弱な

地震が発生する。

ニュースでは、全く被害が

なかったと報道されたのに

なぜかカーンジーの

お店だけが、崩壊してしまう。

 

怒ったカーンジーは、天罰を

下した神様を訴える決心。

 

ここから、神様との仲介役で

ある宗教団体や、保険会社との

戦いになるのだけど、裁判で

教祖たちと言い争いになり、

それを知った熱心な信者に

恨みを買ってしまう。

 

逃げ回るカーンジー。

 

そこにスタントマンさながら、

筋肉モリモリ美しい男性が登場。

 

カーンジーを救い出す。

 

さて、この美しい男性はだれか?

 

 

なんと!!!

 

クリシュナ様

 

宗教に馴染みのない日本人にとって、

聞きなれない名前ですが、インドの

人々にとって、クリシュナ様は、

今でも超絶人気。

 

まさにアイドル!

 

あのバガヴァッド・ギターに登場する

アルジュナの導き役でもあり、

ヒンドゥー教のビシュヌ神の化身。

 

マハーバーラタに登場する英雄。

 

孔雀の羽を身につけて、

横笛吹きながら、牛を連れ歩く。

 

 

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インド神話に出てくる神様は

なぜかみんな青い顔をしていて

区別しにくいけど、持ち物を見れば

見分けがつくね。

 

この神様、日本の光源氏を彷彿

させるほどのイケメンで、女性

からモテモテ。

 

だもんで、彼は分身をつくり、

自分に思いを寄せる全ての女性の

相手をしたとか。

 

なんと16,108人も妻が

いたそうです。

 

ほほほほほほ

 

すごいな。

 

クリシュナは、なぜか乳製品が大好き。

小さい頃は、バターをつくるミルク壺を

盗んで中身のバターを食べ、怒られること

もしばしばあったとか。

 

なーるほどね。だから映画の中で

信者たちがバターや牛乳をクリシュナ像

に捧げてたのか。納得!

 

 

さて、映画の話に戻りましょう。

 

 

クリシュナ様がカーンジーに自分の

名前を明かすも、まさか本物の

神様だと信じるわけもなく、

カーンジーは、裁判をどう戦うかで

頭がいっぱい。

 

するとクリシュナ様は、

バガヴァッド・ギター、聖書、

コーランには人生の答えがある。

無神論者だということは、承知

しているが、自分のために読む

べきだと説得。

 

そして、来る日も来る日もカーンジーは、

聖典を読み続けた。そしてついに最後の

裁判で、教祖たちを論破し、彼らに不満を

持っていた多くの人々を味方にすることが

できた。

 

がっ!!

 

裁判の疲れからか?

カーンジーが倒れ、意識不明

のまま半身麻痺になってしまった。

 

すると、教組たちはそれを利用し、

カーンジーを神に仕立て上げ、

カーンジーの像を作ったり、寺院を

作り、ひと儲けを企む。

 

そして、人々は口々にカーンジーの

ありもしない功績(空を飛んでいた

などなど)讃え始める。

 

 

何も知らぬまま病院のベッドで

寝ているカーンジー。

 

そこに現れるクリシュナ。

 

さて、ラストはどうなる?

 

 

 

ボリウッド映画を見始めた頃に

『PK』という映画を見たけど、

それと同じくらい、この映画は、

宗教とは何かを教えてくれる。

 

そして、前回の本で学んだことを

そのまま復習させられている

気がした。

 

特にカーンジーが多くの信者を敵に

回し、世間、さらには妻や子供までが

彼を批難した場面は、

「完全教組マニュアル」の、

新興宗教を説明している部分。

 

新興宗教はそんな硬直化した

社会に対して、反社会的な鉄槌を

下す役割もあるのです。

「うるせえ、お前らがどう言おうと

オレはこれが正しいと思うんだ!」

というのが新興宗教なのです。

ですから、宗教の役割は社会に

迎合することではなく、むしろ、

社会通念に逆らってでも、正しいと

信じることを主張することなのだと

考えて下さい。

 

カーンジーは宗教を否定している

のだけど、新たな宗教が生まれる

時ってこんな感じなのかと、

お釈迦さまや、イエス様が

生きた時代を想像した。

 

ラストシーン、クリシュナの

象徴である孔雀の羽を

懐に入れようとしている

カーンジーにクリシュナが

「お守りにするな」と

語りかける。

 

考えてみれば、カーンジーの

仕事って、日本でいう仏具店

のようなもの。

 

お釈迦様から直接、仏像売るなよ

と言われたら?

この先、カーンジーは、

どんな仕事をして

いくのか心配になった。

 

 

いや〜いい映画だったな。

インドって宗教に対して

こんなに自由に表現して

いい国なんだね。

 

その点、日本はまだまだだね。

 

かっこいいクリシュナ様の役は、

どこかで観た気がしてたんだけど、

「パッドマン」の人だね。

 

役が変わるとこんなに雰囲気が

違うのね〜

 

お名前、アクシャイ・クマールさん。

覚えておこうっと。_φ(・_・

 

素敵だったわ〜💕

 

そして、インド映画には

必ずセットでついてくる

ダンス&music

 

今回は、こちら。

 

日本人には決してできない

男女の表情。

なんだかとっても不思議。

そして見事な踊りっぷりで

ございました。

 

 


www.youtube.com

 

 

裁判で語られていた

バガヴァッド・ギーター

 

4-40

ギーターに疑問を持つ無学で

不信心な人間は破滅する。

この世でもあの世でも苦しむ。

 

2-56

喜びと悲しみを等しく持ち、

怒りや恐れに惑わされず

穏やかな心を持つ者を

良識ある者という。

 

9-8

私は森羅万象を創造した。

それを壊すも私次第。

万物は私の意思に基づく。

創造も破壊も行うのは

ただ私だけだ。