図説インド神秘辞典〜バンバンボォ~レェ♪
だいぶ涼しくなってきましたね。
さて、今日も読んだ本について書いていこうと思い、毎度お世話になっているイラストやさんに行ったら、今日の話題であるシヴァ神様のイラストがあるじゃないですか!なんて素晴らしいんでしょ。この場を借りてお礼を。本当にいつもありがとうございます。
ヨガを習い始めたばかりの私は、レッスンの帰りにヨガの本でも読んでみようと本屋に立ち寄り、とてもインパクトのある表紙というだけで「秘伝マルマツボ刺激ヨーガ」を購入したのが伊藤武さんの本との出会いです。
それがこちら。伊藤武さんは、インド研究家でもあり、イラストレータさんでもあります。彼の著書は、難しい内容も子供に魚の骨を抜き、ほぐして食べさせてあげるがごとく、わかりやすい内容になっています。個性的で可愛らしいイラストもあり、私の大好きな作家さんです。
さて、最近読んだ「図説 インド神秘辞典」
驚くべき内容が書かれていて、思わず興奮してしまったので、一部紹介したいと思います。
それがこちら。
「バーン・ボーレーBham Bhole!」ヨーガ行者が大麻を喫する際に誦するマントラだ。”バーン”は、梵語の大麻bbanangの頭文字を真言化したもの。”ボーレー”は、「ええい、このボケ、役立たず」の意味で、なんと、ヒンドゥー最高神シヴァへの呼びかけ語である。つまり、「大麻の相(すがた)とったる大ボケ者のシヴァよ!」最高神を、ボケ、だの、役立たず、だのといいたおすところにヨーガの真骨頂がある。
シヴァ。乞食で生計を立てる天界のヨーガ行者でおわせられる。奥方はパールワティ。お二人の間には、ガネーシャとカールッティケーヤ(スカンダ)のふたりのご子息がおられる。聖なるご一家は、聖なるお山カイラーサで貧しいながら、仲睦まじくお暮らしだった。しかし、どんなに仲よい夫婦も喧嘩ぐらいはする。ある日シヴァはいつものように托鉢に出かけられた。が、その日の施し物は、ほんのわずかしかなかった。それを育ちざかり、大食らいの息子たちが、あっというまに平らげてしまった。パールワティはなにも食べることができなかった。
シヴァ、妻に親切な言葉のひとつでもかけてやればよかったのだが、さっさと寝入ってしまった。
翌日、シヴァがお目覚めになったころ、太陽はほとんど真上で照っている。今から托鉢に出ても施し物はなにもないに決まってる。妻は夫に小言をぶちまけた。
「この役立たず(ボーラー)!こんな人と結婚した私がバカだった。もうあんたと暮らしていけそうにないわ」
「本気かい?だったら、もうオレたちはおしまいだな」
シヴァはそういい捨てて家出し、空きっ腹をかかえたままヒマラヤを彷徨った。灼熱の太陽に圧倒されたシヴァは、背の高い大麻草の下に木陰を見つけ、その葉を何枚かちぎって食べてみた。そして、
「!!!!」
不思議な活力が湧き出してきた。以来シヴァは、絶えず大麻で酔いしれるようになった。みごとな寓話だ。
そうでしたか。そりゃ〜めでたしめでたしですね。
いやいや(^◇^;)
シヴァさんは、威厳なる神様ですよ。
なのにこの話、どう聞いても落語の喧嘩長屋。
そして、「バーン・ボーレーBham Bhole!」という言葉!!
いや〜この本がきっかけで、またまた『PKピーケイ』を見ちゃいました。
でもこの本があれば、インド映画の理解がもっと深まる気がします。
ちなみに「Bhum Bhum Bhole」を検索すると、Googleさんが「もしかしてBam Bam Bholeじゃない?」とアーミル・カーンが出演している映画「Taare Zameen Par」(邦題:地上の星たち)で使われている曲名を表示してくるんです。スペルが違うので、おそらく意味は全く違うと思いますが、どこかで繋がっている気がしてならない。
ところで、なんで大麻とシヴァが関係あるの?と思いますよね。
この本によると
神話を解釈するコツの一つに、物語を逆に眺めるというのがある。この話では、まず、
「大麻を摂取する。と、飢餓感が失せ、不可思議な力が湧いてくる」
ヨーガを本格的に行ずるには、禁欲や長期間にわたる断食が欠かせない。
よく知られたことだが、大麻を摂ると、食欲が増大し、なんでも美味しく感じられる。またエロティックな感情もあふれ出してくる。が、これらの現象は少量の大麻を、という場合にかぎられ、大量に摂取した時は逆に作用する。食欲も性欲も失せ、しかし、精神は喜びに満たされている。
サードゥとよばれる托鉢行者たちは、「煙食い(ドゥーマパ)」とも称され、俗人の食にあたるものが彼らの大麻であるといってよい。絶えず使用している。つまり大麻は、行者に肉体的な耐乏生活の実践に耐え、思考を聖なるものへと集中させる精神的な力を授けてくれるのだ。
つぎが、「家庭を持ちながら、しかし生活能力のないシヴァは、”役たたず”よばわりされ、妻と別れる」という部分。よくある世間話ではない。瞑想の深化をしめている。
シヴァは男性原理、パールワティは女性原理の象徴だ。サーンキヤ哲学の用語を使えば、前者が「霊魂(プルシャ)」、後者が「はじめにつくり出すもの=自然」。シヴァが純粋な精神で、パールワティは感覚器官を呼び自意識と言い換えてもいい。家庭(現象)は両者の交わりから生じる。しかし、シヴァ(行者)は妻と別れ、「唯我独尊」すなわち精神のみがの存在となる。それが「役立たずのシヴァ」の真意なのだ。
ガネーシャがなんでお顔が像さんなのか?その逸話でシヴァ神が嫁のパールワティに頭が上がらないことは知っていたものの、シヴァ神=戦う、破壊王というイメージだったので、全く違う一面を知ることができて、とても楽しく読めました。
あ〜それにしても『PKピーケイ』で流れる曲全部、いいんだよね〜
まずはこれ!!ターバンを巻いたおじさま達の見事な踊りにグッとくる。
まさにインドの映画!!です。
'Tharki Chokro' FULL VIDEO Song | PK | Aamir Khan, Sanjay Dutt | T-Series
そして、オープニング、留学先のベルギーでの恋の予感💕
ヒロイン、ジャグ〜のお相手がなんとも色男。
'Chaar Kadam' FULL VIDEO Song | PK | Sushant Singh Rajput | Anushka Sharma | T-series
そして、PKとジャグーとのダンス。
PK役のアーミル・カーンは40過ぎのおっさんのはずなのにこの可愛さ。
'Love is a Waste of Time' FULL VIDEO Song PK hindi movie, Aamir Khan and Anushka Sharma
さらにPKのジャグーへの想いが伝わってくる曲
'Love is a Waste of Time' FULL VIDEO SONG | PK | Aamir Khan | Anushka Sharma | T-series
あ〜〜いかんいかん。どんどん横道にそれていく。
これ以上テーマから外れていかないように
ここで失礼いたします。