続くかな?シリーズ「神仙思想」

 

前回は、道教を調べてみて、

道教が、仏教や儒教に

比べ、呪術的な傾向が強く、

教理の面で劣っていたため、

仏教や儒教を真似て、

老子を教祖に祀りあげ、

道化思想や、陰陽五行、

神仙思想を取り入れて

いったということが

わかりました。

 

そして、「東洋の予知学」 

という本を読んでいると、

次のようなことが書かれて

いました。

 

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p108

神仙とよばれる分野で、これが

もっとも複雑かつ厄介な部分

なのですが、東洋における

予知学を論じようとすれば、

この神仙ぬきにしては語れない

のです。

 

なぜならば、

東洋の予知学の源流がこのあたり

から動き始めており、暦術思考を

はじめ、人間小宇宙論を実に

巧みに活用しているのです。

 

 

私が学んできた算命学は、

道教の中の神仙思想が

土台となって形成された

とありますが、道教(神仙思想)

から、どのように占星術と

繋がるのか、いまだしっくり

くる答えが見つけられずに

おります。

 

いや、その前に

私は「神仙思想」について

よくわかっていないと

いうのが、正直なところ。

 

そこで、今日はいつもの

ようにゆるゆると

「神仙思想」について

学んでいきたいと思います。

 

 

神仙思想の起源(歴史)

 

BC3年ごろ山には不老不死

の仙人(神に近い存在)が

存在すると考えられていま

した。

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それは、その仙人から

長寿の薬をもらい、飲むことが

できれば、たちまち

 

人間でも仙人になれる

 

という山東半島を

中心に広まった原始的宗教です。

 

そして、BC221~BC206には、

 

修行をすれば、仙人になれる

 

と変化し、それ以降、様々な

不老不死になるための術

生み出されるようになります。

 

 

修行法一覧

 

  • 呼吸法
  • 歩行法
  • 食事法

 

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  • 住居
  • 房中術
  • 煉丹術
  • 気功
  • 五穀断ち
  • 方術 (呪文・祈祷など)

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これらは、中国最古の医学書と

される陰陽五行思想を基に

作成された『黄帝内経』

融合し、現代の鍼灸や漢方医学の

土台となりました。

 

 

 

 

こうして眺めてみると、

現代の健康ブームと大差

ないところがとても興味

深いですね。

 

 

ただ、煉丹術で作られる

丹薬という薬には、水銀やヒ素が

含まれていたため命を落とす

人が多かったそうです。

 

全く不老長寿ではないですね。

つまり、不老長寿ブームに

乗っかって、ペテン師のような

連中が、そういった薬を作って

儲けていたんでしょう。

 

驚くのは、秦の始皇帝や、

漢の武帝までもが、自分の死を

恐れ、不死を説いた神仙思想に

強く惹かれ、彼らを信じたこと

です。

 

結局、始皇帝は、不老不死を

得るどころか、この丹薬を飲んで

中毒死したそうだよ。

 

誰だって、死ぬのは怖い。

現代でも、健康にいいと

言われる食品やサプリが、

飛ぶように売れていたり、

長寿の秘訣と書かれた本に

飛び付いてしまうのも無理は

ない。

 

ということで、私は、

昨年読んだ「LIFE SPAN」に続き、

「不老長寿メソッド」と

「からだの無意識の治癒力」

「脳を鍛えるには運動しかない!」

の3冊を購入。

 

今日はお休みなので、一気に

読んでみようと思います。