映画「グリーン・ブック」

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Pixabay 

 

 

 

今日紹介するのは、2019年公開の

「グリーン・ブック」という映画。

 

 

主な登場人物はトニーと、ドク。

 

トニーは、気のいいイタリア系

アメリカ人。大家族で、妻子持ち。

ニューヨークのナイトクラブで

用心棒をしていたが、店が閉店

することとなり、無職になって

しまいます。

 

 

そんな時にカーネギーホールの

上にある高級アパートメント

に住む黒人の男性から、仕事の

依頼が舞い込みます。

 

なんとこの男性は、ホワイト

ハウスで演奏したこともある

天才ピアニストのドクター・

シャーリーでした。

 

仕事の依頼内容は、8週間、

南部へのツアーに同行し、

車の運転を含め、シャーリー

のマネージャー兼用心棒。

 

 

当時のアメリカは、黒人と食事を

するのはもちろん、白人が

宿泊するホテルには黒人は

泊まれませんでした。

特にこのツアー先である

南部は黒人差別がひどかったので、

ツアーに出かける際、レコード

会社から、手渡されたのは、

映画の題名にもなった

「グリーン・ブック」でした。

 

これは、黒人専用の旅行ガイド

ブック。

 

当時は、このガイドに

紹介されている

ホテルでないと、黒人は宿泊

できなかったわけです。

 

性格が対照的な2人。

おまけに白人と黒人で、

住む世界が違います。

 

しかもドクは、黒人の中では

かなりレアなタイプ。

 

フライドチキンを車の中で

食べるシーン。

少しずつトニーの影響を

受け始めるドク。

 

窓の外から骨をポイするシーンは

笑えました。

 

ツアー中、車が故障し、道路で

修理を始めると、農場で働く

大勢の黒人労働者と目が合う。

 

修理が終わり、白人の

運転手トムが、後部座席の

ドアを開けて、ドクを乗せる

シーンは、強烈なインパクトだった。

 

そして、信号待ちでも

隣の白人カップルが

後部座席に黒人を

乗せてるいことを訝しげに

見るので、トニーが彼らに

向かって、中指立てて走り

去っていく場面は痛快です。

 

ドクの言葉

 

私は独りで城住まいだ!

金持ちは教養人と思われたくて

私の演奏を聴く。

 

その場以外の私は、ただのニガー。

それが白人世界だ。

その蔑視を私は独りで耐える。

はぐれ黒人だから。

 

黒人でも白人でもなく、

男でもない私はなんなんだ?

(ドクは同性愛者。)

 

 

私の場合、ドクほど

孤独ではないけれど、

おばさんのくせに精神年齢が、

子供だという点と、

元々教養が全くないのに、この

年齢で向上心がそこそこある

せいで、身近に話が合う人が

いないという点で、ドクの気持ちを

少しだけ理解できた気がします。

 

でも私のこういう感情は、

自ら境界を作っているから

だと思います。

これについては、まだ言葉に

しづらいので、いつかまた

書いてみようと思いますが、

これらの対処法は、トニーの

言葉の中にありました。

 

寂しい時は、自分から先に

手を打たなきゃ

 

 

ほんとにそうだと思いました。

 

 

評判が良かったので、

何気なく再生ボタンを

押してしまって、

最初はぼんやり観て

いたのだけど、とても

いい映画で感動しました。

そして、実話だったこと

に驚きました。

 

おすすめの映画です!!

 

 


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