映画「日の名残り」

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先日、「ハーフ・オブ・イット」

面白いのはこれから」という

映画をNetflixで観ました。

この映画の場面に、「日の名残り」

という本が出てきたことが

きっかけです。この映画については

また今度。

 

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最初は本を読もうと思ったのですが、

先入観のせいか?

私には読める気がしなかったので、

映画を観ることにしました。

 

主人公スティーブンスに宛てた

ケントンの手紙の言葉。

 

将来はどうなるのか

娘のキャサリンが結婚し

空虚な毎日です。

この先の長い歳月ー

自分を何かに役立てたいと

願うこの頃です。

 

子供の手が離れ、親の介護も

なくなると、将来どうなるのか?

行くさきは見えてきている。

 

この言葉は、まさに私の心の声。

 

主人公のスティーブンスは、

人生全てを「執事」という

仕事に捧げた人。

 

どんな場面でも感情は決して

表に出さない。

 

父親の死の場面ですら、

仕事を優先するほど。

 

読んでいる本の嗜好すら

他人に知られたくないという

徹底ぶり。

 

ケントンが結婚をするから、

仕事を辞めさせて欲しいと

スティーブンスに伝えた後、

部屋で啜り泣く彼女。

 

てっきり引き止めるかと

思っていたら、こんな場面でさえ、

仕事の話をするスティーブンス。

 

そして、映画の後半、再会を

喜ぶ二人。

また一緒に働く二人の

ハッピーエンドを想像して

いたら、まさかの展開。

 

バス乗り場の別れの

シーンは、若い男女の

それと違い、ものすごく

切なかった。

 

いくら後悔しても戻って来ない。

あの日、あの場所、あの場面。

 

後悔のない人生を送ることなんて、

なかなかできないのだけど、

少しでもその数を減らしたいと

この映画を観て思いました。

 

主人公のスティーブンス、

どこかで見た気がしたので

調べてみたら、「羊たちの沈黙」

に出てきたアンソニー・ホプキンス

だったのね。懐かしいです。