映画「幸せなひとりぼっち」

今日、紹介するのは、スウェーデンの

「幸せなひとりぼっち」という映画です。

 

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〜 Amazonプライムビデオより〜

 

愛する妻を亡くし、悲しみに暮れていた

主人公の男性。追い討ちをかける

ように仕事まで失ってしまいます。

彼に残された仕事といえば、町内の

ルールを守らない住民に対して、

始終、目を光らせては、ガミガミ

怒ること。

 

いわゆる偏屈爺さんです。

 

そして、唯一の理解者だった

妻のいない世界に未練はないと、

とうとう自殺を図ります。

 

ところが・・・・

 

ある日、隣に越してきた移民家族と

関わるようになり主人公オーヴェ

に変化が現れます。

 

そして、最後

あれほど孤独だった彼でしたが・・・・

 

 

あまり多くを語ってしまうと、

ネタバレになってしまうので、

このへんでやめておきます。

 

いや〜それにしても

オーヴェの妻ソーシャが、

美しい。笑顔がとても素敵です。

オーヴェが寂しくなるのも

仕方ない。

 

嬉しそうに子供ができたことを

伝えるソーシャ。

なのに、人生は

なんて残酷なんだろう。

 

それでもめげずに自分の道を

切り開いていくソーシャが

とても頼もしく思えました。

 

オーヴェは、そんなソーシャ

だからこそ、彼女の後を

追いたいと思ったのかもしれない。

 

隣人宅に生まれた赤ちゃんを

抱いたオーヴェ。

このシーンは泣けました。

そして、使われることのなかった

ゆりかごが、最後に使ってもらえて、

本当によかった。

 

でもここでまた私は、「ショーシャンク

の空に」の時のように、手に職を持っている

人を羨ましく思ってしまいました。

 

それから、この映画を見て、すぐに私は

自分の父の顔が浮かびました。

 

私の父も新聞勧誘の人に向かって

平気で怒鳴り散らすような

オーヴェと同じ偏屈爺さんだから。

 

私は、そんな父の元で育ったせいか

身近に強烈な偏屈さんがいてもそれほど

抵抗はありません。

 

オーヴェもそうですが、そういう

人に限って、繊細だったりするの

で、見かけだけではわかりません。

 

以前父が、認知症を患った母を

介護施設に入所させたあと、

私たち家族と一緒に住みたいと

突然言ってきたことがあります。

 

その後、私たちは転勤で名古屋へ

越してくることになり、父の願い

は叶わなかったのですが、この

オーヴェを通して、父の寂しさを

理解することができた気がします。

 

 

映画の中にあった言葉

 

「今を必死に生きるのよ」

 

過去も未来もない。

 

今、ココ。

 

人間いつかは一人。

先の孤独を恐るより、今の

自分と懸命に生きることを

模索し続けたいと思いました。

 

 

 

 

 


不機嫌じいさんが…!映画『幸せなひとりぼっち』予告編