人の悩みは、すでに答えが出ていた

占いのよくある相談一覧のような物を目にしました。

彼は一生私を愛してくれますか
私の味方になってくれる人はいますか
私は彼から必要とされていますか・・・


人の悩みは尽きませんね。かくいう私も若い頃は同じように悩んでいました。

前回紹介した瀬戸内寂聴さんの本
「孤独を生ききる」に書いてありますが

 

孤独は外にしか向いていなかった眼を自分の内に向けます。人と交わる時間がすべて自分ひとりに向けられるのですから、これまで以上に自分を発見していくでしょう。
自分では何もかもわかっていたと信じ込んでいた自分の中に全く違った人物を発見するのです。心の痛手と孤独の辛さを忘れるため、なおざりにしていた自分の探求に少し精を出して見ることです。孤独でないと出来ない愉しみを思い出して下さい。それは読書です。絶対人に踏み込まれないのが本を読むことです。それから書くことです。書くことも孤独な作業です。孤独になって気がつくのは、これまで人と一緒に過ごして来た時間の何と粗雑だったかということです。〜略〜

今味わっっている苦しみや孤独感は、一世紀も前に、文豪たちは正確詳細に書き尽くしているということです。まるでみていたように。

 

永井由香 著「生きるのが楽になるヨガ哲学」

ヴァガヴァッド・ギーター
6章5
人は自信を高めなければならない自信を落としてはいけない。自分だけが自分の友達であり、敵もまたしかりであるから

6章6
自身を克服した人にとって自分は1番の友達である。それが出来ない人にとっては、自己は1番の敵である」



私たちは自分の外に敵や味方がいると考えていますが、実際は自身の内側にあります。
人は他人に理解して欲しいと願いますが、自分で自分のことが見えていない人を他人が理解することはできません。私たちが意識を向けるべきなのは、他人ではなくて自分自身です。

努力しているのに周りの人が認めてくれないと悩んでいる時、本当の原因は「他人が評価してくれないと自分を認めてあげられない」自分自身ではないでしょうか。

他者との関係を変えることも、自分自身とどう向き合えているのかが関係しています。
自分の友は自分。自分の敵も自分。
あらゆる事柄の原因を他者に押し付けないで、自分自身を、見直す習慣を手に入れましょう。

 

占いで相談するのもありだけど、すでに私たちが悩んでいるようなことは、本に書き尽くされていると寂聴さんは言う。
ならば、本でこれらの悩みは解決するのか?考えていた時、ヨガ哲学の本を読んだら答えが出ておりました。

つまり、彼や他人の気持ちを推し量るよりもまずは自分がどう思っているか?
なぜ自分は不安になるのか?を考える方が、悩みは解決しますよと言っています。


そして、「彼は一生私を愛してくれますか?」という相談にぴったりの答えが仏教の教えにありました。

「所行無常」この世に起こる全てのことは移り変わるという意味ですが、残念ながら心も同じように移り変わるということです。

もう何千年も前にこの問題は、答えが出ていたんですね。



↓ すごい図書館です。なぜか私には、本を書いた人の魂が並んでいるように思えます。

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