続くかな?シリーズ 「われら、インテリ集団~諸子百家」
今日のお題は、「諸子百家」。
東洋占星術を学んでいる人なら、ご存知の方も多いと思います。
私も占いを学んできておりますが、「中国思想の先生方」程度の理解です。(爆)
でも、もう少し深掘りしておいた方が、この先の学びに役立つと思い、今日もユル〜く学んでいきたいと思います。
場所と時代背景
場所はもちろん中国。
時代背景は、春秋戦国時代です。
紀元前6〜3世紀ごろ。
この時代の漫画といえば、私と同じ世代の方だと、横山光輝氏の「三国志」が有名ですが、お若い人なら、「キングダム」でしょうね。うちの息子も旦那も大好きな作品です。
息子から借りて読み始めたものの、戦のシーンが多く、切ったり切られたりする描写に、絶対ハマる漫画だとわかっていながら、2巻あたりで、断念しました。
諸子百家とは?
読み方は、しょしひゃっか。
「子」という文字は、先生という意味。
諸子百家は春秋戦国時代に、活躍した多くの思想家、学者集団のこと。
この時代、有力な王侯たちは、こぞって優秀な人材である彼らを自分たちの食客として抱えていたようです。
主な諸子百家
儒家・・・儒教を学ぶ研究する人々
儒家といえば、孔子(こうし)ですね。
どんな教えかというと、
- 「仁」人を愛し、思いやりを持って接する
- 「義」利欲に囚われず、世の為、人の為に行動する
- 「礼」敬意をはらって人と接する
- 「智」幅広く知識を身につけ、道理をわきまえる
- 「信」人を欺かず、誠実であれ
法家・・・法を重んじる
有名な人物は、韓非子(かんぴし)
人間は、もともと利益を求め害を避ける存在。だから法律を定め、賞罰を与えた方が良いという思想。
墨家・・・平和、博愛思想
有名な人物は、墨子(ぼくし)
互いの利益を考え、すべての人を公平に愛し、博愛の実践を説く思想です。
道家・・・無為自然
老子と荘子が代表的な人物。
なかなか本を読んでもひと言で説明することが難しい思想ですよね。私なりの解釈ですと、常識に囚われず、無理せず生きる!そんなに力んでどうすんの?ふつう最強!でしょうか。
兵家(へいか)・・・戦略を練る
戦わずして勝つ大切さなど、戦略を説く一派。よく本屋に行くとビジネス書などのコーナでもよく見かける「孫子の兵法」などが有名です。
孫子という名前は、この兵法を説いた孫武の尊称でもあり、孫子兵法という書物の名前でもあります。
彼を知り、己を知れば、百戦して危からず
という言葉が有名ですね。日本でも戦国時代に生きた多くの武将に影響を与えています。特に武田信玄が旗印として使用していた「風林火山」は孫子兵法・軍争篇の一節から引用されたものだそうです。
はやきこと風の如く、静かなること林の如く、しんりゃくすること火の如く、動かざること、山の如く・・・・
陰陽家(いんようか)・・・世界の根元を陰陽で説明する
陰陽思想は、鄒衍(すうえん)によって、中国古代の歴史書の「書経」に書かれていた五行思想と結びつけられ、陰陽五行思想が生まれる。
さて、ひととおり代表的な諸子百家をまとめてみましたが、なぜ、春秋戦国時代に集中してこのような人物が多く登場したかといえば、社会秩序が崩壊し、新しい国家や思想、世界観が必要とされていたからですね。
現在、大きな戦争は身近で起こってはいませんが、コロナ後の世界観や、AIがもたらす未来を考えると、まさにこの時代のようにこれまでの常識や秩序が崩壊しつつあるといえます。
現代の諸子百家は、誰か?
古代中国とは違い、今はポチッと押せば、手元に指南書が届く時代。私は、読書がまさにその役割だと思います。
なので、誰かが言ったから自分も!ではなく、本を読み、経験を積み、自分自身の思想を作り上げていきたいと思う今日この頃なのでした。