悪い人間はいない？どんな善人でもいざという間際に悪人になる

ブログの更新が遅れてしまった。

じつは、私がこよなく愛している

とあるアイドルグループのトップが

大きな事務所をやっと出ることが

できたと聞き、この数日

嬉し涙で明け暮れておりました。

さて、今日の課題図書を紹介したいと

思います。

「こころ」夏目漱石　著

　　　　　　 

昔、純文学を読んで

みようと思った時期が

あります。

その時、この単行本を

買ったのですが、古めか

しい言葉が並ぶうえ

夏目漱石先生の

圧倒的な表現力が

仇となり？(￣▽￣)

私には難しすぎて読めません

でした。

で、結局古本屋に

売ってしまったの。

ところが今は

KindleunlimitedならIt's Free！！！！

これは読むっきゃないと決心。

読み始めたら、結構読めちゃう。

なんででしょう

時代の恩恵ってやつです。

昔なら難しい言葉が出てくる

たびに辞書を開かなければ

なりません。

でも今は文字をなぞれば

意味が出てくるんだもの〜

嬉し泣き(T ^ T)💦

KindlePaperwhite

買ってよかった〜

さて、本題にいきましょう。

まずあらすじですが

あらすじ１

主人公の私は、海で出会った

先生の不思議な魅力に惹かれ

先生とだんだん親しくなって

いきます。

二人が海で出会う描写は、昔の

神宮プールを彷彿させ

もしや？これは・・・

いやこの時代にまさかねと

思いながら読み進んでいくと

先生からこのような発言があります。

なぜだか今に解ります。

今にじゃない、もう解っている

はずです。あなたの心はとっくの

昔からすでに恋で動いているじゃ

ありませんか

あなたは熱に浮かされているのです。

熱がさめると厭になります。

私は今のあなたから

それほどに思われるのを、苦しく

感じています。しかしこれから先の

あなたに起るべき変化を予想

して見ると、なお苦しくなります。

やっぱりこれはボーイズラブ？

そう思って、ネットを調べてみたら

出てくる出てくる。

今の時代なら驚くことじゃ

ないけど、あの時代にこれを

読んだ人たちは、この描写を

どうとらえたのかとても

気になります。

あらすじ２ 

下宿先のお嬢さんに恋した先生。

ところが、一緒に下宿で暮らす

友人Kから、自分もお嬢さんが

好きだと告白されてしまいます。

なのに先生は、Kには何も言わず

うらでお嬢さんのお母さんに

結婚の承諾をもらってしまったの

でした。それを知ったKは

なんと自殺してしまいます。

その後、そのお嬢さんと先生は

結婚しますが、K への自責の念を

抱えながら生活していました。

そして、先生は明治天皇が崩御し

後を追うように乃木大将が切腹

し、殉死したという新聞をみて

自分も自殺を決心します。

乃木さんはこの三十五年の間

死のう死のうと思って、死ぬ機会を

待っていたらしいのです。

私はそういう人に取って、生きて

いた三十五年が苦しいか、また刀を

腹へ突き立てた一刹那が

苦しいか、どっちが苦しいだろうと

考えました。略～

私に乃木さんの死んだ理由が

よく解らないように、あなたにも

私の自殺する訳が明らかに呑み

込めないかも知れませんが、もし

そうだとすると、それは時勢の推移

から来る人間の相違だから

仕方がありません。

妻を残して、死を

選択した先生の気持ちを

理解するのは

私には難しい。

かといって、

もし自分の言った行動や言動で

相手を死に追いやったとしたら？

私が先生の立場だったらと

考えるとそれはそれで苦しい。

最後に

特に印象に残ったところ

悪い人間という一種の人間が

世の中にあると君は

思っているんですか。

そんな鋳型に入れたような

悪人は世の中にあるはずが

ありませんよ。平生は

みんな善人なんです。

少なくともみんな普通の

人間なんです。

それが、いざという

間際に、急に悪人に

変るんだから恐ろしいのです。

いつなんどき

私が、悪人になるかもしれないと

こころに置いておくことが

とても大切だと思った。