「宗教と科学の接点」河合隼雄 著

 


いや〜なんでこの本を私が

持っているのか?

いつ買ったのか忘れてる。

早くも認知症予備軍かしら

 

きっと

読む気満々で購入したものの

文字と漢字、行間などの

雰囲気から、こりゃ

私には難易度高そうだと

思い、しまい込んだに

違いありません。

 

 

 

恐らく、占いを勉強し始めて

心理学もかじっておくかな〜と

思って買ったのでしょう。

 

 

だがしかし

先日、本棚の整理を

しながら隅に追いやられていた

この本を

ペラペラめくって読んでみたら

興味深い内容!

 

これは頑張って読むしかないと

思い、今日の課題図書にしました。

 

「宗教と科学の接点」河合隼雄 著

 

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さて、著者の河合隼雄さんは

どんなお人か?

日本のユング派心理学の第一人者で

臨床心理学者です。

 

そもそもユングって?

スイスの山じゃないよ。(爆)

 

フロイト

ユング

アドラー

 

心理学者の三大巨頭のひとり。

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名前は知っているけど

どんな人か詳しくない

人も多いと思います。

漫画でざっくり派のかたは

コチラがおすすめ↓↓↓

 

 

分析心理学・自我と無意識 (まんがで読破)

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さて、ユングの特徴

 

分裂症患者と接していて

人間の魂を考えざるを

えなかった。

 

魂については、それまで

宗教で扱われて

いたものでしたが

心理学として研究を

始めた方です。

 

ユング先生の功績で

一番興味深いのは

「集団的無意識」と言われる

人間の無意識は

全て繋がっている

と言う説です。

 

その中で、よく扱われるのは

シンクロニシティ(共時性)と

言われる偶然の一致。

 

例えば

友人の噂をしていたら

その友人からメールが来たり

 

最近気になるな〜

行ってみたいな〜と思っていた

場所が、美容室に行って

雑誌を開いた瞬間、その

場所が特集されていたりとか。

よくありますよね。

 

 

著者の河合先生は夢分析の

仕事をされている方。

 

p40

時に極めて劇的な一致の事象を体験

する一方、夢と外的事象は一致しな

いことが多いことも、よくよく経験

的に知っている。従って、これらの

一致が生じるからと言って、これを

因果的に説明することは不可能であ

ると考える一方、それを単なる偶然

として棄て去ってしまうことは、や

はり片手落ちであると思われる。

 

 

 

 p42

 

ESPとか易とか錬金術とかにユングが

興味をもっているというだけで

彼がそれに対してどのような態度で

研究しようとしているか知ることも

なく、「非科学的」との非難が

浴びせられたものである。

彼の易についての態度は次に述べる

が、彼は錬金術によって金が出来る

ことを信じたわけでもないし、

ESPについてしばしば述べられる偽

科学的因果関係の説明を承認したの

ではない。心理療法という人間存在の

全体にかかわる仕事をするものとして

人間の無意識といいう非合理な存在を

研究する手がかりとして、それらを

研究対象としただけである。

 

 

 

恐れ多いのですが

私が占いはこじつけだ!と

放り投げようと思っても、

いやいや

そうとは言い切れない部分も

たくさんあるんだよな~と

思う気持ちと似てます。

 

 

ユングが、かの有名な物理学者

アインシュタインに

まだ考えがまとまらない

まま、共時性について

話をしたら

「それは極めて重要なこと

だから、必ずその考えの

発展を怠らないよう

にせよ」と言われたらしい。

 

やっぱり

絶対違うとか、ばかばかしいとか

全て否定してしまうのって

未来の可能性を否定して

しまうことになるので

もったいない。

 

正直、否定してしまう方が

楽かも。

でも何かそこにあるかもしれないと

思うなら、自分の納得いくまで

探求していく方が

楽しいし、発見も多く

成長出来る気がします。

 

河合先生は、このあと「易」

などにも触れているので

機会があればまた

続きを書いてみたいと

思います。