親子揃ってお世話になった本

ホリエモンの本を読んでホロリとしちゃった。
 
ママ友にそれを言うと
 
「えっーーーーホリエモンの本なんか読むの?」と
 
言われてしまいました。
 
 
逮捕された時期は、テレビをつければ
 
凶悪犯人のような扱い。
 
当時は、twitterもなく
 
ネットの情報なんて限られ
 
私たち世代の情報といえば
 
ほぼテレビ。
 
いつも強気で、歯に衣着せぬ物言いで
 
テレビ局・野球団を買収するとかしないとか
 
そして選挙に出馬。
 
昭和世代のホリエモンイメージは
 
大口叩いておきながら、結局、逮捕されちゃった人
 
そんなイメージではないだろうか。
 
もちろん当時は私もそう思っていた。
 
ところが、息子が彼の本を読んだことが
 
きっかけで
 
そのイメージが変わりました。
 
 
我が家のひとり息子は、将来学者になりたいという
 
思いで、大学受験に挑み
 
見事入学したものの
 
その夢は、あまり現実的ではないことに
 
落胆し、すっかりやる気をなくしてしまいました。
 
そんな時、息子が手にしたのが「ゼロ」という本でした。
 
 
この本を読んだ息子は
 
突然、ヒッチハイクに行くと言い出しました。
 
しかも出かける当日に。
 
時期は春休みで、少し小雨が降っていました。
 
昼は暖かくなったとはいえ朝晩は冷えます。
 
もし、乗せてくれる車がなかったら?
 
聞けば、寝袋も用意していないばかりか
 
手持ち8000円。画用紙とマジックのみ。
 
大阪まで一人で行くと言います。
 
私は日頃、他のお母さんより理解力がある方だと
 
自負していましたが、これにはさすがにキレた。
 
「やるなら夏にやれっ!!!」
 
「今やらなかったら、尻込みしちゃうかもしれない!!
 
 絶対に今日行くっ!!!!」
 
泣きながら抵抗する息子。
 
何としても阻止しようと私。
 
見かねた旦那が、間に入り
 
結局、息子はヒッチハイクに出かけていきました。
 
 
結局彼は、この旅で
 
味わったことのない寂しさや
 
人の優しさを体験したようでした。
 
これがきっかけとなり
 
どこか自信がなく
 
人に頼ってばかりいた彼は
 
見違えるほど行動的な人間になりました。
 
息子をここまで奮い立たせ、行動させた本。
 
先日、ふと当時を思い出し
 
読んでみると
 
 
今までのホリエモンの本とは
 
大きく違っていました。
 
 
私の中での彼のイメージは、東大を出て
 
事業を起こして、捕まっちゃったけど
 
頭はいいし、才能があるから
 
失敗しても怖くないよね。
 
だから、強気な発言ができるんだろうと
 
思い込んでいた。
 
でも本の中に書かれていた彼は
 
離婚を決断し、家族、特に子供と会えない寂しさに涙し
拘置所の独房で、普通ではない環境の中、安定剤を飲むほど
精神的に追い込まれ、刑務官からかけられた暖かいことばに咽び泣く
 
当たり前だけど、普通に血の通った人間だった。
 
そして、もうひとつ。
 
効率や、時間を異常に意識していて
なぜそんなに生き急いでいるのだろうと
思っていたけど
 
彼は生き急いでいるのではなく
 
「死への恐怖」から
 
死を忘れるために働き、死を忘れる為に全力疾走し
死を打ち消すために生を充実させていたのだ。
 
 
私も「死の恐怖」と「時間は有限である」
ことは、わかっているつもりでした。
 
でも
 
その時にわかっていた気持ちと
 
ガンを疑われてからとでは、まったく違う。
 
今回「ゼロ」を読んで
 
ホリエモンもあの恐怖と戦っていると
 
思うと、私も自分の人生を悔いなく生きなきゃ!!
 
そう思わせてくれた1冊でした。
 
親子揃って、ホリエモンに救われちゃいましたね
 
ありがとう。
 
若い人に向けて書かれた本だろうけど
 
是非、子育て中のお母さんたちにも
 
読んでもらいたい1冊です。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

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