生きるための哲学 白取春彦 著

今日の本は、Kindle Unlimitedで

哲学系の本を探していた時に

見つけたもの。

 

      



「生きるための哲学」 白取春彦 著

 

ニーチェ  2「強く生きる」とはどういうことか

 

信念を持って強く生きているように

見える人は、おそらく一つの観点から

のみ世界を眺めている。

そして、その一つの見方、一つの

解釈で、物事にあたっている。

ゆるがない。ぶれない。その態度は強い。

 

悩んでいる人、深く迷っている人は、

観点を持っていない。絶対と信じる価値観を

持っていない、何を大とし何を小とするかの

基準を持っていない、あるいは精神の倫理を

持っていない、と言い換えることができる。

 

いつも同じ一つの観点から物事を見ようとせず、

あれこれと他の観点を参考にしたりする人は

ゆらぐことが多い。

 

悩んでいる人、深く迷っている人は

観点を持っていない

絶対と信じる価値観を持っていない

 

数年前の私は、インフルエンサーのように

何事にも自信満々で、言い切れる人を

羨ましく思っていた。

 

当時、なぜ彼らを羨ましく思ってたか

というと、私は、この本で、言われて

いるように自分の観点がなく、自信が

なかったからだ。

 

なぜ自信がないのか?

それは教養がないことを自覚していたから。

そして、今もそのコンプレックスと戦っている。

 

読書を続けていけば、いつか

自分の中に固定観というものが

生まれてくるかもしれないと、

読書を続けてきたが、読めば

読むほど、揺らぐばかりだ。

 

でも、最近投資をしていてわかってきた

ことがある。

 

私が投資を始めたばかりの頃、

口座の開き方や株の買い方を

YouTubeを見ながら学んでいた。

そのせいもあって、投資系YouTuberの

動画も見るようになった。

 

そして、あるYouTuberが勧めていた

個別株をほんの少し買った。ところが、

数ヶ月後には、そのYouTuberが売りだと

いうので、慌てて株を売った。

結果的にはほんの少しプラスに

なったのだけど、仕事や家事で

忙しい私には向かない投資法だと

思った。

 

この経験で、YouTuberもそれぞれ

投資方法が違うことを知った。

 

若くてこれからまだまだ

稼げる彼らと、還暦を迎えようと

している私とでは、背景が全く

違うのだから、投資方法は

違っていて当たり前。

 

だから、彼らの言葉にすぐに

反応するのではなく、情報として、

受け取って、自分なりに投資先を

決めようと思った。

 

 

不安だから、なんらかの強力な固定点が

欲しくなる。その固定点を外に求めて

自分のものにしようとするか。

もしくは、不安を抱えながらも、

そのつど一つ一つ自分で考えて

判断していこうとするのか。

どちらが強く生きようとする人の

態度であろうか。

 

どちらが強く生きようとする人の

態度か?

 

今の私なら、両方と答える。

 

結局、私は、正解が欲しくて

強い発信力の人に憧れていた

だけなのだろう。

 

でも、投資をしているうちに

正解は自分で決めるしかないことを

学んだ。

 

そして、本をたくさん読めば

揺らいで当然だということにも

気がついた。

 

なので、読書は、固定点を求めるのでは

なく、人生は投資と考えて、

自分が決断するときの一つの材料

だとこの本を読んで、再確認した。

 

 

 

〜余談〜

 

本格的に投資を始めたのが2020年。

円高の時に購入しているので、

今年に入って、かなり株価が

落ちてきたのにずっとプラスの

ままだった。

 

ところが今週に入って、

かなり大きく暴落したので、

百万円以上のマイナスになってます。

 

でも、そんなの関係ねぇ〜

今年こそ、買い時。

 

そう信じて、コツコツ買い続けて

おります。