「パピオン」死と看取りへの旅 田口ランディ著

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Pixabay

 

逆さに吊るされた男 」という本が

 

以前から気になっていました。

 

 

  

私は、オウム真理教では

 

ないけれど、

 

過去、カルト教団に

 

入信していたことがあるから。

 

 

 

 

Kindleで、サンプルを読んで

 

みると、とても読みやすく、

 

興味深い内容でした。

 

早速ポチろうと思ったのですが、

 

田口ランディさんの他の

 

本が、Kindle Unlimitedに

 

なっていたので、

 

まずはお金のかからない😁

 

(実際にはひと月980円)

 

この1冊を今日の課題に

 

したいと思いました。

 

 

 

いや〜〜〜重い内容です。

 

 

 

 

でも私には、高齢の父と母がいて、

 

いつかは私ひとりで、二人を

 

見送らなければいけません。

 

なので、読んで

 

おこうと決心しました。

 

 

 

 

 

本の始まりは、エリザベス・

 

キュブラー・ロスという方について

 

書かれていて、死後の世界とか、

 

スピリチュアル系の本なのかしら

 

と思っておりましたが、

 

そういう類のものでは

 

なく、エリザベス・

 

キュブラー・ロスという女性の

 

死生観を通して、

 

作者の父親を看取る物語です。

 

 

 

アルコール依存症でもあり、

 

余命半年の父親にガンの宣告を

 

するのかしないのか?

 

葛藤する作者。

 

私にもいつかそんな立場に

 

なる時がくるかもしれない・・・

 

そんな気持ちになりながら

 

自分のことのように考え

 

させられました。

 

 

 

そして、作者が父親を

 

憎みながらも

 

寄り添っている間に

 

その気持ちが少しずつ

 

柔らかくなっていく姿に、

 

共感できた。

 

 

私は、作者のような

 

辛い体験ではないけれど、

 

父親の態度にうんざり

 

した経験は何度もある。

 

もうこんな父親を親として

 

認めたくないという時期も

 

あった。

 

それでも

 

血の繋がった

 

かけがえのない人だし、

 

私が娘だということも

 

わからなくなった認知症の母、

 

そして49歳で死んだ姉との

 

家族4人の思い出を

 

共有できるのは、今では

 

父しかいないからだ。

 

 

エリザベス・キュブラー・ロスが

 

見たという蝶を作者が探しに

 

行くのだけど、結局その時は

 

出会えなかった。

 

でも、最後にそれは

 

違った形で、出会うことに

 

なる。ここは、なかなかすごい

 

シンクロだなと思う。

 

 この本で心に残った場所

 

 

(Kindle の位置No.1607-1611)

 

可能な限り悔いる気持ちと和解する

 

ことに最大限の努力を払っていただき

 

たい。人生において、願望がすべて

 

かなえられると考えるのは非現実的だ。

 

同じように、完璧でありつづけること、

 

後悔しないこともまた非現実的である。

 

後悔する自分を許すことだ。

 

もっと良い選択をしていれば

 

よい結果が得られたと考えるのも

 

真実とはいえない。

 

あのときのあなたは、

 

あなたなりに最善をつくしたのだ。

 

 

過去には戻れないし、私たちの細胞は

長くても5ヶ月で、入れ替わっている。

それを考えると、過去の私は、わたし

なのだろうか?

そう考えると、いくらか悔いる気持ちと

和解できる気がする。