「奇跡の脳」を読んだら、占いと共通点があったというおはなし

最近「奇跡の脳」という本を読んだ。 

 

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

 

 

この本の作者、脳科学者、ジル・ボルト・テイラーが、ある日突然脳卒中になったことで、左脳が機能しなくなり、言葉も体も思うように動かすこともできなくなってしまった。しかし、彼女は回復するまでのとても貴重な体験を脳科学者の視点で、その状況を事細かに書いている。
中でも脳卒中となってしまったその日の朝、作者が、助けを求めようと受話器を持つがどうやって電話をかけたらいいのか?困惑しているときの感情や、救助されるまでの時間、彼女の脳の中で起きた状況が克明に描かれているが、左脳が働かなくなったことで、作者が感じた右脳だけの感覚が、脳科学者の言葉とは思えないほど、スピリチュアル的で驚きました。

 

自分の体がどんな位置関係になっているのか、どこで始まり、どこで終わっているのかが分かりません。これまでの「体の境界」という感覚がなくなって、自分が宇宙の広大さと一体になった気がしていました。脳とからだのあいだの信号は途切れがちで、からだの感覚が掴めないほだでした。肉体の境界の知覚はもう、皮膚が空気に触れるところで終わらなくなっていました。魔法の壷から解放された、アラビアの精霊になったような感じ。大きな鯨が静かな幸福感で一杯の海を泳いでいくかのように、魂のエネルギーが流れているように思えたのです。肉体の境界がなくなってしまったことで、肉体的な存在として経験できる最高の喜びよりなお快く素晴らしい至福の時が訪れました。意識は爽やかな静寂の流れにあり、もう決して。この巨大な魂をこの小さい細胞の塊の中に戻すことなどできはしないのだと、私にははっきりとわかっていました。

 

「体の境界」という表現が果たしてどんなものなのか想像することができないのだけど、作者は右脳しか機能していなかった為に二つの半球の独特な「キャラクター」の間に、はっきり線引きができるようになり、右脳・左脳の特徴を明確にしている点がとても面白かった。

 

 

 

左右の脳の関係を説明するのに「相互浸透する”気づき”」という言葉をつくりました。これは、深遠で正確な見方です。納涼のおかげで、二つの半球は複雑に絡み合っており、我々は一つの個性しか持たないんだと思えてしまうほど。でも、私たちにはこの世界で生きる上で二種類の異なった存在の仕方があることが徐々に明らかになりつつあります。これからは今までよりずっと、脳の中で起きていることに「口出しをする」という選択ができるはずなのです。

 

この作者が言う
脳の中で起きていることに「口出しをする」


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右脳と左脳という相反するキャラクターが、脳の中でどちらが主導権を握るか?鬩ぎ合っているが、「ちょっと待ったー!!!」と二つの個性(右脳・左脳マインド)のバランスを取り、コントロールすることこそがとても重要なのだと理解できたし、これこそが、メタ認知であったり、瞑想なのだと思った。

つまり、自分の脳が作り出す、感情や思考は、すべてコントロールできるということ。

 

私が自分を占うことで、メタ認知能力がついたと言ったことは、まんざら嘘ではないと思う。

www.uranairen3.com

 

 



作者は、科学者として、左脳と右脳というキャラクターの個性を理解し、二つのバランスとコントロールが必要だと言っているが、占いのそれぞれ星のキャラクターを通して、自分を俯瞰(モニタリング)し、自分の言動や行動をコントロールすることも同じはず。占い!凄いじゃないか。

そして、作者は最後に

 

脳の細胞との会話に多くの時間を費やすのに加えて、私はからだを作っている50兆もの細胞という天才たちと和気藹々とした関係を結んでいます。細胞たちが元気で完全に調和しながら働いていることに感謝しています。そうすることで、細胞たちが健康をもたらしてくれるのだと信じているから。1日の始まりと終わりに私は決まって枕を抱きしめてを合わせて次の新しい日を迎えられることを細胞に心から感謝します。

いや〜「はたらく細胞」を見ていたので、めちゃくちゃ理解できちゃいます。

 

youtu.be

 

私がこうして健康で1日を過ごせているのは、彼ら細胞たちの努力の賜物。感謝せずにはいられませんね。ナムナム(T人T)

 

さらに今朝たまたま見かけたtwitterの投稿がまさに!だった。