天剋地冲の年〜

私は40歳から60歳が大運天中殺で
 
そろそろ終盤に差し掛かっております。
 
 
この長きに渡る天中殺の中で
 
最も不安な1年がありました。
 
それは、3年前の丙申の年です。
 
私の日干支は、庚金の寅なので、
 
この年は、大運天中殺+天剋地冲となります。
 
 
私は当時、すでに占いを勉強していたので
 
このことを事前に知っていました。
 
 
 
お医者様が、患者より
 
病気の怖さを知っているように
 
占師もお客さんより
 
占いの怖さを知っています。
 
なぜかというと、占いの教科書には
 
やわらかな表現で説明がされていないからです。
 
 
 
ちなみに後天運の「天剋地冲」部分を教科書で読むと
 
 
これが後天運に回ってきた時は一つの人生の
 
曲り角だと思ってください。
 
これは、西・中央・東で、ある程度差がありますが
 
いずれにしても衝撃的な変化があるわけです。
 
一つの干支を考えれば、その干支の干が同質陰陽で
 
剋され、しかも対冲されるという関係は年運でいえば
 
30年に1回しか巡ってこないのです。
 
 
12年に一遍の天中殺もさることながら、この天剋地冲と
 
いうものも実に驚異の配列になっています。
 
しかし衝撃といっても何でも悪い事が起きるのではなくて
 
良い悪いというのは、その時の背景によってかなり違ってきます。
 

 

 
 
良い悪いではないし、教科書通りに

なるわけではないと理解していても
 
衝撃的な変化って何?(~_~;
 
心の中は穏やかではありません。
 
当然心配になりますから、ネットで「天剋地冲」について
 
検索してみますが、私の欲しい情報が

まったく見つかりませんでした。
 
結局観念し、その年を迎えました。
 
さて、どんな年になったのか?
 
 
自分でも今考えると、不思議なんですが
 
慣れ親しんだ職場を辞めて、転職してしまったのです。
 
 
それまでの職場は、人間関係もうまくいっていて
 
お休みもきちんともらえるし

お給料も申し分なかったのですが
 
 
 
たまたまネットで募集していて
 
ピーン!!!
 
直感というやつでしょうか
 
今まで働いたことのない業種で
 
私には少しハードルが高そうでしたが
 
ダメ元で、面接を受けてみたら、あらびっくり
 
採用されてしまいました。
 
これがまさに天剋地冲のなせる技?
 
 
脅かすつもりはまったくないのだけど
 
そこからが大変でした。
 
なにが大変って・・
 
今まで出会ったことのない人がそこにいました。
 
例えば、私の仕事のやり方が気に入らないと
 
いきなり手を叩いてきたり
 
平気で嘘をつくので、最初はどう対処して

いいかわからなくて
 
すぐにでも辞めてしまおうと思ったのですが
 
仕事がとても面白く、この女性とのことが

なければ、絶対に続けたいと思えたので

まずは3ヶ月頑張ってみることにしました。

そして、彼女と休憩中の会話の中で
 
プライベートな部分には、お互いの共通点が
 
あることに気づきました。

しかもなぜか憎めず・・・(←天印星を持ってる気がします。)
 
その後もいろいろありましたが

すべて、彼女の個性だと思えるように
 
なっていきました。
 
(これは、間違いなく算命学を学んだ成果だと思っています。)
 
 
彼女がカッとなって、人の手を叩いたりする行動や
 
平気で嘘をつくことは、良いことではありません。
 


でも、彼女は、嘘がバレようが

上司や周りの言うことも、自分の失敗も
 
まったく気にしない人だったのです。
 
 
彼女に出会う前の私は、職場でミスをしたり
 
上司から言われたことをいつまでも
 
気にして、自分を責め続けている人間だったので
 
彼女との出会いはまさに衝撃でした。
 
 
当時は「嫌われる勇気」という本が
 
流行していたので、私も読んで
 
「自分を責める必要はない」と
 
頭ではわかっているつもりでしたが
 
知行合一
 
「本当の知は実践を伴わなければならない」ということです。
 
 
おかげで、彼女と出会ってからというもの
 
失敗しても
 
人から何を言われても
 
自分が気にしなければ
 
なんの問題もなく
 
自分の気持ちが幸せであれば、これでいいのだ!!と
 
思えるようになりました。
 
 
 
天剋地冲は、干が相剋関係で、支が対冲を
 
起こしている状態のことを言います。
 
私の日干は庚金なので
 
まさに火によって
 

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焼かれ、打たれたことで
 
強固な刀となり、寅VS申の対冲で
 
私の考え方は、ここで大きく壊されたと言えます。
 
 
天剋地冲は、大事な物を失うと読む方も
 
いらしゃいますが
 
私にとって、後天運の天剋地冲は、鍛えられることで
 
自分の思考に変化が訪れることだと理解しました。
 
 
 
また、私がこの天剋地冲という体験をもとに
 
伝えたいことは
 
占いは、未来に対する心構えを作り、起こった事実の
 
意味づけをすること。
 
そして、自分と向き合うことが目的です。
 
毎日忙しくて、内省する時間を作ることは

難しいかもしれませんが
 
占いやヨガを通じてその機会が作れたら
 
素晴らしいなと思う今日この頃なのでした。