続くかな?シリーズ「十二次」

実は最近、本が増えてきたこと

もあり、不要になった占いの

本を売ろうと、お掃除&整理を

しておりました。

 

すると、本棚の奥から

算命学の学校が発行していた

「神の科学」という雑誌が

たくさん出てきました。

その中の1冊をパラパラと

めくっていると、西洋や

東洋の暦について書かれ

いて、つい読み耽って

しまいました。

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過去の私だったら、見向きも

しなかったページです。

 

当時の私は、このページの

後にある「実践鑑定ゼミ」

〜主星変化の方が面白かった。

 

なぜなら、占いは暦で

成り立っていると

分かっていても、そんなの

知らなくても占いはできる!と

思っていましたから。

 

今、考えるとなんて浅はか

なんでしょう。

いや、今も変わらないのだけど・・・

 

 

 

VOL 78 2004年9月

p16

陰陽暦は木星の周期によって

出来上がった十二次

天の五惑星が廻るのであるから

12×5=60の

理が成り立ちます。

 

 

さらに木星の12年周期と

土星の30年周期との

間に出来る最小公倍数60

とも一致するのであります。

 

 

 

「十二次」

あれれ??

十二支じゃないの?

 

不思議に思った私は、

早速ググってみました。

すると、何やら面白そう。

 

ということで、今日は

「十二次」と木星の

関係などについてゆるゆる

と学んでいきたいと思います。

 

と、その前に「十二次」の

お話の前に、暦について

簡単におさらいしておきましょう。

 

まず、天球とは、地球を中心と

して取り巻く宇宙全体を球体に

とらえたもの。

 

<天球>

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今私たちが、使用している暦は、

地球が太陽の周りを回る周期を基に

して作られた暦です。

 

これが太陽暦(グレゴリオ暦)です。

 

太陽を基準に1年を約365日として、

12ヶ月に分けたもの。

 

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そして、太陰暦というのは、月の

満ち欠けを基準とした暦のこと。

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太陰暦は、太陽暦と比べ、11日間も

ズレが生じてしまうため、後に

太陽暦と太陰暦を組み合わせた

太陰太陽暦がつくられました。

 

以上が代表的な暦になりますが、

世界各地で、さまざまな暦が

作られました。

 

ところが、占星術では当たり前

の木星については、全く触れられて

おりませんでした。

当然と言えば当然なんだけど、

Wikipediaで木星について

調べてみると、古代より

木星の存在は知られており、

西洋では、ギリシャ神話、

中国では、十二次を司る

尊い星とされていたそうです。

 

さて、「十二次」という

言葉が登場したところで、

やーっと本題に入ってまいりましょう。

 

 

まず、私たちが当たり前に

使っている暦は、太陽や月が

基準となっていましたが、

東洋占星術で使用する暦は、

木星が基準となっています。

 

木星は、天球を天の赤道沿いに

西から東にかけて約12年で1周します。

 

これを十二等分にしたものを

十二次と呼び、一年に一次ずつ

進みます。

 

 

 

このため、木星は年を示す星ということで、

歳星と呼ばれ、中国戦国時代には

「歳星紀年法」が使われるように

なります。

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木星(歳星)から生まれた十二次は、

西から東の方向へ移動するのに対して、

十二辰(十二支)は、逆回りの

東から西へ移動するため、

木星(歳星)とは対称となる位置に

太歳という仮想の惑星を想定し、

年を記録するようになったようです。

 

ふぁ〜

仮想の惑星って何それ?

占星術が難しいのは、こういう

ところだよね。

 

まあ、十二次について調べたら

色々理解できたので、この辺で

満足しておきます。

 

ところで、道教の神様の

お名前が太歳星君だけど、太歳の

神様ということで、根っこは同じ

なんだわね。

 

そして、思い出しました。

2017年の台湾旅行。

 

指南宮という道教のお寺には、

六十干支全ての神様がいらっしゃる。

全部写真を撮ってくるつもりでしたが、

疲れ果て、抜け落ちている神様が

ちらほら。

海外旅行が再開したら、また

お参りに行って、抜け落ちている

神様の写真を撮ってこないと!!

 

ちなみにこちらは今年の神様。

 

辛丑太歳です。

 

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