忘れることは幸せなこと。〜「ブッダの呼吸法」 高田明和 著

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私の母は、2010年に認知症と診断され、2017年に特養に入所しました。

昨年は、嚥下障害になり、看取る覚悟をしました。

ところが主治医は、まだ諦めるには早い気がするので、胃ろうを試してみてはいかがですか?と言われました。

正直、胃ろうに対して、あまり良いイメージを持っていなかったので、悩みましたが、母のいる特養で、胃ろうをしながらでも寝たきりにならず、暮らせるとのことだったので、試してみることにしました。

そして、手術をして3ヶ月だったか?半年だったか忘れましたが、なんと!口から食べられるようになったのです。

特養のスタッフさんも驚いていましたが、主治医によれば、胃ろうをした途端、口から食べられるようになる患者は、わずかにいるそうです。

そんなわけで、私の母は現在、元気に食事をして、なんと手を差し伸べれば自分で歩けるまでになりました。嬉しいやらびっくりやら。

母は認知症になるまでは、とても心配性で、いつも眉間にシワを作り不安そうでした。でも今、とても幸せそうな表情をしています。

そんな母を見ていて、この本に書かれていたこの言葉が印象に残りました。

p35

記憶があるから苦しみがあり、恨みがあるのだ。

思い出さなければ恨みも憎しみもない。

 

 

 思い出す行為は、自分でコントロールできます。だから、幸せになるためには、執着せず、忘れようと思う気持ちが大事。