続くかな？シリーズ「万学の祖〜アリストテレス」
今日は、久しぶりの
「続くかな？シリーズ」
西洋編、アリストテレスについて
ゆるゆると学んでいきましょう。
アリストテレスは、BC384-BC322年
エーゲ海に突き出した
カルキディケ半島の
小さな町に生まれました。
17〜18歳で、プラトンが創設した
アカデミアの門をたたき、
プラトンのもとで
20年間勉学に励みました。
しかし、アリストテレスは、
突然プラトンのもとを去ります。
なぜか？
おっとその説明に入る前に
プラトンのイデア論を
復習したいと思います。
イデア論とは？
真理、または
本質と呼ばれるものは、
この世とは違う世界に
存在している。
本当の三角形ってどんなものか
知っていますか？
え、正三角形のこと？
ぶぶう〜〜〜違います。
実は、私たちは
本当の三角形を見たことが
ないそうです。
というのは、原子レベルで
三角形の線を見ていくと、
線ではなくドット。
つまり点の集まり。
点々で作られた三角形
ということは、
本当の三角形じゃない。
なのに私たちは、不思議なことに
完璧な三角形を知っている。
それをプラトンいわく
完璧な三角形は現実世界とは違う
別の世界に存在していて、
私たちは、現実の世界で三角形を
見ているとき、同時に
イデア界に存在する
「完璧な三角形」を見ている。
だから、私たちは本当の三角形を
見たことがないのに、三角形が
どういうものか知っているのだと
言っているのです。
えええええ
そうなの？
天才プラトン先生、
なんかずいぶん非科学的なこと
言ってますよね？
案の定、アリストテレスは、
師匠であるプラトンのイデア論を
バッサリ否定しちゃいます。
イデアなんて、そもそも現実的
じゃない。
なぜなら、プラトンの言う
イデアの存在を、証明する
ことができないじゃないか！！
たとえ、イデアの真理が
あったとして、それを知って
何になるの？と主張。
ということで、アリストテレスは、
20年間学んできたプラトンに別れを
告げ、アカデミアから去って
いくのでした。
その後、アリストテレスは、
現実の世界を
しっかり見つめよう！
ということで、自然科学
（天文学、気象学、動物学、地理）
の分野に力を入れて、研究しました。
それが万学の祖と呼ばれる
所以です。
さらにアリストテレスは、
政治学についても本を残し、
「国家は、腐敗と革命を
繰り返す」ことを紀元前から、
まるで預言者のように論じて
いました。
<独裁制>どくさいせい
個人、または少数の
人によって、政治権力を独占し、
絶対的な存在となる。
<寡頭制>かとうせい
少数の力のある家系が政権を
支配し、その子供たちが
政権の後継者になる仕組み。
<衆愚制>しゅうぐせい
政治に無関心で、無知な大衆の
感情を煽り、無責任な政治家に
よる政治。
君主制→独裁制
貴族制→寡頭制
民主制→衆愚制
結局、どの制度にしても
国家が腐敗し、国民の不満が
爆発。
革命が起こる→颯爽と英雄が現れる
民衆はこの英雄に歓喜するが、
時代が経てば、また、君主制や
貴族制となって、腐敗した
政治が起こり・・・
ぐるぐるぐる
めぐる〜めぐるよ♪〜
歴史を見れば明らか！！！
まさにこの通りになっている。
これをアリストテレスは、
わかっていたのだから、
すごいよね。
時代は繰り返すとすれば
これからどう変化して
いくのかしら。
日本は、今まさに民主制が
衆愚制になった状態。
しかも老人の老人による老人の
ための政治。
これから時代を背負っていく
若者たちの未来を
どうか奪わないで欲しい。
まったく関係ないけど、
めぐるめぐるよ〜♪
時代はめぐるということで、
中島みゆきの「時代」を挿入しよう
と思ったけど、以前使った気がする
ので、検索したら、めちゃくちゃ
懐かしい松山千春の「季節の中で」
が出てきました。
この曲は確か、チョコレートの
CMで使われて大ヒット。
当時、中学生の私は、松山千春と
中島みゆきのオールナイトニッポン
を聞くのが大好きだった。
面白かったんだよ。
