続くかな?シリーズ「ニーチェ〜神は死んだ」

  f:id:uranairen:20210227151024p:plainWikipediaより

 

 

善とは?

悪とは?

良い人、悪い人は?

どこで線を引いたら

いいのでしょうか?

そして、正義とは?

 

難しいですよね。

 

なぜかといえば、人それぞれ

価値観が違うから。

 

さて、今日はニーチェについて

ゆるゆると学んでいきたいと

思います。

 

ニーチェは、1844年、ドイツに

生まれます。

 

彼は、中世・近代に大きな

権力を持っていたキリスト教

に真っ向から対立する発言をします。

 

それが、かの有名な

 

「神は死んだ」という言葉です。

 

ニーチェは、神とは、弱者の

ルサンチマン(妬み・嫉妬)が

つくり出したものだと言います。

 

 

古代、ユダヤ人は、奴隷として

迫害を受けてきました。そんな

彼らが作った宗教がユダヤ教です。

 

この宗教の特徴は、ユダヤ人は

「選ばれし民」であるいという

選民思想に基づき、いつか我々を

迫害してきた人々は神によって

裁きを受け、神との約束を

守る限り、ユダヤ人は救われる

というものです。

 

また、キリスト教はあの世(天国と

地獄)というものを創り出し、

、現世では虐げられ、弱い立場

でも、キリストの教えを守り、

愛を持って思いやりのある

行動をすれば、天国に行くことが

できるという思想の宗教です。

 

つまり、ユダヤ人やキリスト教

は、自分たちを正当化する

ために悪である強者が裁かれる

よう「神」を創り出したという

わけです。

 

 

ドラえもんで例えてみましょう。

 

いじめっ子ジャイアンは、

弱いのび太を、いつも

いじめていました。

 

この時、私たち視聴者も

そしてのび太も、悪は強者の

ジャイアンだと思っています。

 

いじめられ、悔しい思い

をしたのび太は、悪いジャイアンを

やっつけて欲しいとドラえもんに

お願いします。

 

すると、ドラえもんは、ジャイアンを

懲らしめ、弱者であるのび太が

勝ち誇った顔で、家に帰っていきます。

 

私たちはそれを見て、ジャイアンめ

ざまあみろという感情が沸き起こり、

喜びを感じます。

 

そして、ドラえもんが我が家に

いてくれたらいいなと思います。(笑)

 

そうです!何でも叶えてくれる

ドラえもんこそ我らの神様!

 

 

強者は、私たちの周りにも

います。例えば、自分と比べて

お金をたくさん持っていたり、

モテモテだったり、勉強がよく

できたりと、自分の存在を

否定してくる存在です。

 

我々は、そのような強者を

悪だと思い、自分たちは

弱者であり正義だと思っている

ため、彼らが何らかの理由で、

懲らしめられたり、失敗を

すると喜びを感じます。

 

これらの感情をルサンチマン

(妬みや嫉妬、憎しみ)と

呼びます。

 

 

先に紹介したユダヤ教やキリスト教

などのように、人に優しく

すれば、自分は天国に行けると

いった思想などもニーチェに

言わせれば、これらと同じことです。

 

 

私は、ドラえもんで例えましたが、

人気のあるドラマや映画、小説など

ほとんどが、この「弱者を正当化する

もの」ではないでしょうか?

 

私が昨日見た映画

「ショーシャンクの空に」も

そして、「半沢直樹」も「水戸黄門」も

どれもこれもみーんなルサンチマンに

思えてきてしまいました。

 

 

映画やドラマなどは、弱者を助ける

存在が必ず現れるからいいけど、

現実世界はそんなに甘くないですよね。

 

今回、ニーチェを学んで、弱い自分を

正当化するのではなく、冷静に俯瞰し、

強くありたいと思いました。

 

 

「永劫回帰」や、「大いなる正午」

などについては、また今度。