「土と内臓(微生物がつくる世界)

 


最近は、どこのお店に行っても

手の消毒を促されるように

なったけど、正直、それって

本当に効果はあるの?

 

あったとしても、私たちを

守ってくれている良い菌まで

殺してないのだろうか。

 

そんなことを考えていた

今日この頃。

 

面白そうな本に

出会ってしまいました。

 

今日紹介する本は、

 

私が腸活するようになって、

それに関連する本を物色して

いた時にAmazonさんが

おすすめしてくれたものです。

 

でも、お値段が…

 

ゆる〜く学ぶレベルの

価格じゃない。

 

しかも難しそうな気配が漂って

いる。

 

高いお金を払ったところで、

チンプンカンプンだったら

どうしよう。

 

Kindleの本は、古本として

売れないしね。

 

普段は何も考えずポチる

私ですが、今回は、ポチる

まで、うじうじと、

数日考えてしまいました。

 

でも、たまたま

Amazonのポイントが

貯まっていたこともあり、

ポチることにしました。

 

 

本のはじまりは、私が

恐れていたほど、難しく

なく、読み進めることが

できました。

 

その理由は、この本の

著者、デイビッド・

モンゴメリーと、その

妻、アン・ビクレーが

庭づくりをしているうちに、

様々な気づきが生まれていく

ところから始まるので、

物語のように読めたからです。

 

 

著者であるデビットは、

地質学者。アンは生物学者

という紛れもない研究者。

 

そんな彼らが自分たちの

荒れ果てた庭の土をどの

ようにしたら豊かな土壌へ

と変化を遂げるのか?

その探究心は、アンが

癌を患ったことがきっかけ

になったとはいえ、我々凡人と

は、生きている世界が違うな

と思いました。

 

さて、ここから長い年月を

かけて、彼らの実験が始まり、

専門用語がバンバン出てくる

ようになります。

 

Googleで検索をかけて、

出てくる内容を読んでも

頭がクラクラしてくる始末。

 

そこで、私が理解できるところ

だけでいいやと、ガンガン

読み飛ばしていきました。

 

 

その中で、私が面白いなと

思ったところ。

 

Kindle の位置No.576-580

一握りのよく肥えた

土の中には、アフリカ、

中国、インドに住む

人間の合計より多くの

細菌がいる。

 

そして全体で、微生物は

地球中に棲む生物の重さの

半分を占めると推定される。

 

微生物は数が多いだけでなく

多様性に富み、大きく五つの

類型に分類される──

 

 

古細菌、細菌、菌類、

原生生物、ウイルスだ。

 

種の区分は微生物においては

不安定な概念だが、微生物の

世界には数百万から数億種が

あると生物学者は推定している

 

Kindle の位置No.585-590

ある種のウイルスは

バクテリオファージと呼ばれ

(細菌だけに感染するため)、

小さな宇宙船のように細菌の

表面にドッキングして、

細胞に搭載遺伝子を注入

することができる。

ここからウイルスの

生殖周期が始まり、宿主の

細菌はだまされてウイルスの

コピーを大量に作る──

自分を犠牲にして。

 

微生物とは?から始まり、

細菌やウィルスなどの説明が

詳しく書かれていて、

「はたらく細胞」を思い出し

ました。

 

そして、もう一つ

興味深かったのは、

我々大型生物は、

遺伝子の受け渡しのために、

求愛行動をとったり、

交尾という不恰好な

行為をしないとだめですが、

微生物は、もっとスマートで、

気軽に遺伝子を交換する能力が

あるという点。

 

 

そして、第9章の

「見えない敵ー細菌、

ウィルス、原生生物と伝染病」

には、天然痘について書かれ

ているのだけど、まるで、

現在の新型コロナウィルス

の騒動を彷彿させるような内容で、

この伝染病を撲滅させるために

立ち上がった研究者たちの

努力や、目の付け所が本当にすごい。

 

 

1700年代、当時、免疫細胞の

存在や、樹状細胞が病原体から

抗原を拾って獲得免疫細胞を

活性化させることなど、知られて

いない時代にトルコ人が行って

いた「移植」と呼ばれる接種は、

針で子供に小さな傷をつけ、

傷口にもっとも軽い症状の

天然痘にかかった人の

”かさぶた”から作った粉を

ひとつまみ置き、

八日後、子供には20〜30の

膿疱ができて、熱が出る

場合もあるけど、2〜3日で

回復して、以後、天然痘には

かからなくなるという情報を

知ったレディ・モンタギューが

イギリスに戻り、これを広めた

そうだ。

 

今では、天然痘を知る人は

ほとんどいないと思うけど、

私が小学生の頃に流行った

「ベルサイユのばら」で

ルイ14世が、この天然痘に

感染し、亡くなる場面が

あるのだけど、顔がとろとろに

溶けているような描写で、

当時は、こんな恐ろしい

病気があることに恐れおの

のいた思い出があるのだけど、

この恐ろしい伝染病の

かさぶたを可愛い

我が子によくぞ「移植」

したものだと思った。

 

さて、この本を1週間かけて

読んでみて、わかったことは

 

なかなか本題に辿り着けない

ということ。

 

とにかく長い。

 

それだけ、懇切丁寧に結論に

至るまでの説明が書かれてる

証拠でもあります。

 

ですが、このブログでは、

そろそろ結論にいきたいと

思います。

 

Kindle の位置No.4846

人間の内なる土壌に棲む

細菌の大群は、消化され

なかった植物質や死んだ

大腸細胞だけでなく、

粘液も食べる。

引き替えに、その代謝産物は

大腸の栄養となり、その存在は

病原体を抑制する(2)。

私たちの微生物のパートナーが、

私たちが食べたものを材料に

して有益な化合

物や防御物質を作る様子は、

根圏微生物相と根の相互作用

とそっくりだ。

 

Kindle の位置No.4839

植物なら根圏、人間なら

大腸──に、微生物を

呼びよせる栄養を用意する。

 

根は腸であり腸は根なのだ!

 

なるほど!と膝を打ちたい

ところですが、根拠となる部分が

私には難しいです。

 

でも、人間の腸内と

植物の根は同じだということ

がわかったので、

私は腸内環境を

良くするために、

これからもずっと菌活は

続けていこうと思いました。

 

いや〜それにしても

見ることのできない

広大な宇宙が、私の

お腹の中に存在している

のかと思うと、とっても

不思議ですね。

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よし!今日は、「はたらく

細菌」を読み直そうっと。