漫画 ケーキの切れない非行少年たち

ケーキの切れない非行少年たち

原作:宮口幸治

漫画:鈴木マサカズ

 

 

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以前から読んでみたいと

思っていたら、漫画になって

いた上に、1巻がunlimited

だったので、早速ポチり。

 

お話は、少年院に送られて

きた男性に紙に書かれた

円を丸いケーキに見立て、

三等分に線を引くよう

指示すると、見当違いな

線が引かれていた。

 

この精神科医によれば、

非行少年の中に、このような

傾向のある若者が大勢いると

いう。

 

IQ70以下は、知的障害に該当

するそうだけど、IQ70~84は、

境界知能と呼ばれ、調べてみたら

7人に1人、35名のクラスに

5人はいることになるそうだ。

 

私の世代は、本人が怠けて

いるとか、変わってるとか

言われて、仲間外れにされたり、

罵られ、障害として

認められることがなかった

はずだ。

 

私の同級生の中には、

学校に通っている時点で、

何人か犯罪に手を染めてしまった

子もいた。

 

あの時代にもう少し研究が

進んでいれば、彼らが犯罪に

手を染めずに済んだかも

しれないと思うと、なんだか

とってもやり切れない気持ちに

なる。

 

この本によれば、

きちんと指導を受けたり、

周りの理解があれば、

彼らも意欲的に学ぶ楽しさや、

働く楽しさを知ることが

できるのだそうだ。

 

漫画の中で、登場人物の雪人が、

やっと少年院を出院し、

建設現場でやりがいを

感じながら働き、

彼女もできたのに、

この障害について理解のない

上司から、なじられ、

どんどん悪い方向に

向かっていく

シーンを見て、つくづく

彼らへの理解が必要だと

思った。